SAKAMOTO TATSUKI 絵画展 開催中です
2013年 02月 22日

今回の展示のテーマは、萩原朔太郎の詩。
殺人事件
とほい空でぴすとるが鳴る。
またぴすとるが鳴る。
ああ私の探偵は玻璃の衣装をきて、
こひびとの窓からしのびこむ、
床は晶玉、
ゆびとゆびのあひだから、
まつさをの血がながれてゐる、
かなしい女の屍体のうへで、
つめたいきりぎりすが泣いてゐる。
しもつき上旬のある朝、
探偵は玻璃の衣装をきて、
街の十字巷路を曲がつた。
十字巷路に秋のふんすゐ。
はやひとり探偵はうれひをかんず。
みよ、遠いさびしい大理石の歩道を、
曲者はいつさんにすべつてゆく。
会場には、プログラムが備わっています。
この詩を読み返しながら、
絵と共にお楽しみください。
SAKAMOTO TATSUKI 絵画展
ー3輪の花と花瓶が1つ−
2月21日(木)〜26日(火)
11:00〜19:00(最終日〜17:00)
gallery坂
東京メトロ東西線神楽坂駅より徒歩3分
有楽町線江戸川橋駅より徒歩6分